海辺の神社


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神社シリーズ(安来、松江、島根半島)の中の一つ、海辺の神社群。ここは出雲の北端、日本海に突き出た島根半島にある。リヤス式海岸で山が海に傾れ込むように落ち込んでいる所だ。今は道が通り、車で簡単に往来することの出来る時代だが、ほんの少し前日本が高度経済成長をする頃までは、この辺りの漁村は小さな入江の湾ごとの孤立した集落であった。
青い・青い日本海の入江を前にして、背後に山を背負い傾斜地のわずかな地にまるで一個の有機体のように、各戸は手を差し伸べると届く所に接近して建っている。その小路を歩いてみて思わず胸が迫った。このようにして絡み合うようにして助け合ってしか生きられなかった時代・場所であったと‥‥
漁業は「板子一枚下は地獄」とも言われる危険な職業でもある故か、海辺の神社はおしなべて大切にされ、きれいに整備されていた。小高い地に海に向かって在る神社はここの人々の今でも強い心の拠り所である。
半島の中程、旧平田市・旧大社町の山に囲まれた盆地の中、谷間の農村地も家々や田の佇まいが美しかった。ある時、飛騨地方からIターンされ出雲に住まわれている人の言葉を聞いた。『山陰は過疎でもあり、一般的に暗いイメージがあるが、家々は石州瓦の赤茶色の屋根を乗せ風景が明く、立派な庭を持って大事に手入れをしている。生活そのものに安らぎを感じた。島根は日本列島の根っこである』と・・・深く肯く思いがした。ポツポツと隈なく出雲の神社を巡って歩いていると、家、棚田、山、川、花々の風景が染み入るように入ってくる。風土とは、人の哀楽がしみこんだものだと強く感じた。
ある所は山に向かって行き止まりの村落、ある所は日本海に沿う小さな入江の集落、一つ一つ忘れることが出来ない‥‥又、住む人々が温顔で、所作も穏やか、言葉も優しい、決して、都会に住む人の険しい、気忙しい感じがしない、昔の日本人とでも接しているような感じを持った。 『ここ出雲・神社は日本人の心象の原郷であると‥‥』

半島の中でも松江に近い所は、一部松江の神社に組み込んだ。出雲大社は格別の社である故、ここでは取り上げなかった。
尚(神国島根)島根県神社庁編から神社の歴史・由来を引用した。(写真は平成17年~22年頃に撮影したものである。)

漏れて載せきれないでいる神社もある、遂時訪ね歩き、今後、登載してゆきたいと考えている。

※iPad2以降推奨